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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 企業におけるデジタルコンテンツ活用術~オンラインツアー担当者がおすすめする目的別人気コース3選~

2023.02.13
旅行
ミーティング・イベント
従業員満足(ES)向上

コロナ禍でリアルな旅行ができなくなり、代替えコンテンツとしてオンラインを活用した体験や学びへの注目が高まっています。企業においても、セールスプロモーションや、社員同士の交流や研修旅行の代替えなど、顧客や社員間のコミュニケーションに関する課題解決のためのツールとして、デジタルコンテンツへのニーズが増えています。

そこで今回は、海外、国内のオンラインツアー担当者がおすすめのオンラインツアーを目的別にご紹介します。顧客向けのプロモーションや社員間のコミュニケーション強化など、企業における社内外の課題解決に、デジタルコンテンツをご活用いただくヒントになれば幸いです。

担当者が選ぶ!目的別おすすめオンラインツアー

オンラインツアーとは、パソコンやスマートフォンを使い、インターネットを介してオンライン上で楽しむ旅行のことで、参加者は現地からのライブ配信を見たり、現地ガイドや他の参加者とチャットでやりとりをしたりと、自宅や好きな場所から旅先の臨場感を味わうことができます。この記事では、数あるオンラインツアーの中でも人気のコースを海外、国内のオンラインツアー担当者がご紹介します。

担当者(2023年1月現在)

海外オンラインツアー担当

長橋裕子
仕入商品事業部団体部 団体販売促進課 販売促進担当課長

国内オンラインツアー担当

田口優
仕入商品事業部団体部 団体販売促進課 GL
奥田裕之(中部ワイン)
仕入商品事業部団体部 中部団体課 仕入企画担当課長

コミュニケーション促進編

まずは社員間のコミュニケーション促進を目的に活用されることが多いツアーをご紹介します。ご家族で楽しんでいただけるツアーが多く、途中にクイズ大会を行ったり、カメラをオンにして各ご家庭を繋いで久しぶりの方とオンラインで対面するなど、コミュニケーションツールとしても役立っています。

人気No.1珍しい動物が見られるツアー

「一度は見てみたい! オーストラリアの固有動物」

西オーストラリア州のホワイトマンパークにある野生動物公園とライブでつなぎ、コアラはもちろん、カンガルー、ポッサム、ワラビー、ウォンバット、タスマニアデビルなどオーストラリアならではの固有動物をご紹介するツアーです。日本では見ることのできない動物たちがたくさん見られます。ご家族で楽しめる人気プログラムです。

珍しい動物が間近で見られるのもオンラインならでは

おすすめポイント

コアラは寝ていることが多いので、起きていたらラッキーです。コアラに限らず、オーストラリア固有の動物の説明をガイドから聞けるので、お子様と一緒に見ていただければ学びにもなります。体験いただいたお客さまからはお子様との会話がはずんだといった感想をいただきました。 ご家族で楽しんでいただけるプログラムなので、人気が高いです。

人気No.2JAXA筑波宇宙センターをオンライン見学

「JAXA筑波宇宙センターをオンライン見学」

なかなか予約の取れないJAXA筑波宇宙センターで、憧れの宇宙飛行士体験ができるプログラムです。筑波宇宙センタースペースドームの映像による見学と、JAXA OB職員の講演をオンラインで行います。日本の宇宙開発の歴史を、エピソードを交えたわかりやすい解説で学ぶことができるので、人気が高いです。

スペースドーム内ドリームポートと中継をつなぐ

おすすめポイント

JAXA宇宙センターは、予約が取りづらく、気軽に行けない施設です。OB職員による解説付きで見学できるのは、オンラインならでは。その団体向けだけに宇宙の講演を行うなど、お客さまの課題によってカスタマイズが可能なのが最大のおすすめポイントです。労働組合の企業の親子イベントなどで開催されることが多く、宇宙に関するクイズ大会では、挙手ボタンで手をあげて、画面越しに参加者の顔を見ながらわいわいと盛り上がり、コミュニケーションを図ることができます。

人気No.3各企業の現地法人を知るカスタマイズツアー

世界に支店や工場を持つ企業のためのカスタマイズツアーです。コロナ禍前は、社員旅行+αで現地法人を訪問する機会がありましたが、現在はなかなか行く機会がなく、研修の代替としてオンラインツアーを開催しています。一例として、台湾の現地法人にJTBのスタッフが訪問し、駐在の方々が住むエリアや近くのスーパーやレストランなどをご紹介して、普段の暮らしの様子をお伝えするツアーがあります。

おすすめポイント

JTBのネットワークを活用した、完全カスタマイズのオンラインツアーです。現地の工場は郊外にある事が多いので、台湾の場合は台北などの市内観光ツアーも加えました。海外の仲間と時間をあわせてオンラインでランチを一緒にするなど、よりコミュニケーションを取れるようなプランにすることも可能です。

コミュニケーション促進に関連するツアーについてもっと知りたい方は、こちらもご覧ください。

企業向けのSDGsコンテンツ編

海外への修学旅行や研修旅行の実施が難しい状況で、日本の子どもたちにグローバル感覚を身につける機会を提供するために開発したオンラインプログラム「SDGsバーチャルキャンプ」を始めとした、研修やSDGs学習に活用できる学習プログラムをご紹介します。SDGsの考えが広まる中、注目を集めているツアーです。

人気No.1SDGsバーチャルキャンプ

「ジェンダーアメリカ」

「SDGsバーチャルキャンプ」では、いくつかの国を旅しながらそれぞれの国が抱える社会問題や、解決に取り組む人々について学ぶことができます。学生向けのプログラムとして開発されましたが、企業向けにアレンジすることが可能です。その中の一つに、世界の大学生とともにジェンダー平等を学ぶプログラムがあります。LGBTセンターにて、UCLA現役学生から話を聞き、LGBTに対する正しい知識を学ぶことで偏見をなくし、ジェンダー平等への理解を深めます。

UCLAに掲げられている看板 ©JTBロサンゼルス支店

おすすめポイント

最近では、「LGBT」問題が取り上げられる機会は増えましたが、まだまだ日本では遅れている分野です。センシティブなテーマなので取り上げ方が難しいのですが、これからのグローバル社会では当り前となっていく考え方でもあり、さらに知見を広げたいという企業からの要望が増えています。黒人差別問題(Black Lives Matter)と合わせて学ぶことで、グローバルな視野や国際人としての意識が形成され、企業におけるダイバーシティの推進にもつながります。今後、さらに広めていきたいプログラムです。

人気No.2シンガポールのエネルギー政策を学ぶツアー

コロナ禍前から実施している企画のオンライン版です。シンガポールは東京23区とほぼ同じ面積に約570万人が暮らす国ですが、緑が豊かでゴミも見当たらない、とても美しい景観を保っています。先進的な環境政策や緑化政策を推進してきたシンガポールの象徴的な施設「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」での取り組みや、シンガポールの「グリーンビルディング戦略」について学ぶオンラインツアーです。

シンガポールの中央にある植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」

おすすめポイント

最先端技術と斬新なアイデアで環境負荷を軽減するさまざまな工夫をしているシンガポールのSDGsに対する取り組みを知ることができるプログラムです。厳しい政策がありつつも、キレイな街を作ろうとチャレンジしている国の姿には学ぶべきところがたくさんあります。ガイドを務めるのは、JTBシンガポールを代表するトップガイドです。終わったあとには「シンガポールに行ってみたい」と思ってもらえると思います。

人気No.3台湾の伝統文化「天燈上げ」を体験するツアー

台湾・平渓(へいけい)名物「天燈上げ」をオンライン中継で体験いただけるプログラムです。天燈(ランタン)とは手作りの小さな熱気球のようなもので、お客様の「願い」を書きこんだ天燈を台湾の空に打ち上げることができます。台北からバスで1時間ほどのところにある「平渓」では、毎年旧暦1月15日元宵節(げんしょうせつ)に“天燈祭り”が行われています。これは台湾に古くから伝わる伝統行事で、普段は静かな村が人であふれかえり、夜空に舞い上がる無数の天燈の姿は感動を覚えるほどです。

天燈に願いごとを書いて空に飛ばす

おすすめポイント

台湾の伝統文化「天燈上げ」の幻想的な風景をオンラインで楽しむことができます。事前にお願いごとをお伺いし、現地スタッフがお客様の願いを天燈に書き込み、空に打ち上げます。特に女性に人気のツアーです。最近では、エコ天燈という、枠が残らずに10分ほどで空中ですべて燃えきるものも使われていて、伝統とエコの共存といった、SDGsの考え方も取り入れられています。

研修・SDGs学習に関するツアーについてもっと知りたい方は、こちらの事例もご覧ください。

PR・CRM・消費者編

続いてご紹介するのは、企業のブランドイメージや、顧客満足度アップのために企業が顧客向けに開催するオンラインツアーです。街歩きやヨガ体験、実際にワインを楽しみながら生産者とつなぐツアーなど、趣向を凝らしたものが多いのが特徴です。

人気No.1商品と生産者をつないで楽しむツアー

「ワインによる国際交流」

日本で一番小さいワイナリーである長野県の「はすみふぁーむのワイナリー」で作られたワインと、オーストラリア・クイーンズランド州にあり、オーストラリア内外で600以上の賞を取っている「シロメワイナリー」のこだわりの1本の飲み比べを楽しめるプランです。ワインの嗜み方やワインにあう食べ物、醸造家の思いなど、質問や会話を交えながら双方向でやりとりができます。動画によるワイナリー見学もある盛りだくさんなコンテンツです。

はすみふぁーむ&ワイナリー 代表取締役会長 ニックY.蓮見氏
クイーンズランド州・シロメワイナリー入口

おすすめポイント

作り手の話を聞きながらこだわりのワインが飲める、特別感のあるプログラムです。コロナ禍でなかなか交流がむずかしい、オーストラリアと日本の醸造家さんをつないで対談をしてもらい、日本とオーストラリアの国による違いやそれぞれの思いなどを知っていただけます。ご参加者は「いつかワイナリーに行ってみたい」とみなさんおっしゃってツアーが終わったあとに、ワイナリーの商品を買ってくださる方が多いです。

日本国内ですと、愛知県常滑市の「澤田酒造の蔵人が案内するオンライン酒蔵見学」も好評です。昔ながらの手作りにこだわった名酒「白老」を、オリジナルアンティークお猪口で嗜みながら、六代目蔵元の澤田氏のお話をお楽しみいただけます。SDGsに関する学びの要素を加える等のアレンジも可能です。

人気No.2世界の街歩きで現地の今を知るツアー

世界各国の街を歩きながら現地の今を伝えるプログラムで、さまざまな国で実施していますが、中でも人気なのは、スペイン、フランス、イタリアといったヨーロッパと、ハワイです。街歩きの様子を見るだけだとYouTubeと変わらなくなってしまうので、ガイドへの質問やチャットでのコミュニケーションを取っていただいたり、現地からの生中継で臨場感を味わっていただくなど、双方向性を意識して実施しています。

パリやスペインなど、世界各地の今がわかる

おすすめポイント

ガイドが街を歩きながら、チャットでいただいた質問に細かく答えていくことで、つながっている感や臨場感を演出することを心がけています。現地の情報をクイズ形式で出し、一緒に考えながら街のことを知っていただく工夫も。録画ではなく生中継なので、日本で開催するのに無理のない時差の国を選ぶようにもしています。体験された方からのご意見には、「コロナ禍で海外の今を知れてよかった」といったものもありました。実施のしやすさで考えるなら、アジア、オーストラリアなどは時差が少ないのでおすすめです。

人気No.3アートや音楽に触れるツアー

「美の殿堂 ルーヴル美術館を政府公認ガイドと鑑賞するオンラインセミナー」

世界三大美術館の一つ、ルーヴル美術館。随時3万5千以上の作品が展示され、しっかり見学するには一週間かかるとも言われています。有名作品だけを見学するのにもコツが必要で、そのコツをガイドがオンラインツアーでご案内します。体力に自信がなくても、スリを気にせず楽しく一時間で芸術作品の神髄に触れられるツアーです。

「モナ・リザ」や「ミロのヴィーナス」など有名な美術品についてガイドが詳しくご案内

おすすめポイント

フランス政府公認ガイドが人気の名作を歴史・政治的背景と共にわかりやすく、面白く解説します、取り上げるのは、「モナ・リザ」「ミロのヴィーナス」など、美術館から許可をいただいた有名な作品ばかりで、実際に行ったことがある人も、詳しい作品解説にきっとご満足いただけるツアーです。館内からの中継はできないものの、美術館や博物館にまつわるツアーは人気があります。


まとめ

今回は、おすすめオンラインツアーを目的別にご紹介しました。オンラインツアーは、リアル旅行の代替えや旅行の下準備という役割だけでなく、企業や社会の課題解決ツールとして、可能性が広がっています。本記事が、デジタルコンテンツをご活用いただくきっかけになれば幸いです。

本記事に関するお問い合わせ、ご相談、ご不明点などお気軽にお問い合わせください。

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