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平井理央さんに聞く、スポーツを観る楽しみとは?

写真撮影:竹見脩吾

PROFILE

平井 理央

1982年11月15日、東京生まれ。
慶應義塾大学法学部卒業後、2005年フジテレビ入社。
「すぽると!」のキャスターを務め、北京、バンクーバー、ロンドン五輪などの国際大会の現地中継等、スポーツ報道に携わる。2013年より、フリーで活動中。
趣味はカメラとランニング。著書に「楽しく、走る。」(新潮社)がある。

現在、JTBスポーツの連載企画である「スポーツ大陸探検記」を担当し、独自の視点でスポーツの魅力を発信しているフリーアナウンサーの平井理央さん。スポーツ番組やスポーツ中継等に携わり、選手や大会を支える組織の方々等、スポーツの現場で取材を重ねてきています。そんな平井さんに、スポーツを観る楽しみとその魅力についてうかがいました。

―オリンピックやパラリンピックをはじめ、数多くのスポーツの現場を取材していますが、もともとスポーツは得意だったのですか。

スポーツをするということに関しては、実は運動音痴です。幼稚園の頃は小児喘息で、外で活発に遊ぶということが少なく、家の中で本を読んだりお人形遊びをしたりしていました。小学校に上がる前に喘息の治療もかねて、幼稚園まで片道2㎞を母親と毎日歩くようになり、身体は少しずつ強くなりました。でも、小学生の時は走るのが遅く、体育の成績も"頑張りましょう"をもらってしまっていたくらい。練習中の明るい雰囲気に魅かれ、中学・高校でバレーボール部に入部しましたが、空中に上がったボールを自分が打てる自信は全くありませんでした。でも、仲間にも恵まれ、バレーボールを通じてチームプレー競技の楽しさを知りました。

苦手意識を持っていたスポーツの認識を変えたのがスポーツ番組「すぽると!」。メインキャスターに就任して、北京オリンピックの現場へ行ったことがきっかけでした。

写真撮影:竹見脩吾

―苦手意識を持っていたスポーツの認識を変えたのがスポーツ番組「すぽると!」。
メインキャスターに就任して、北京オリンピックの現場へ行ったことがきっかけでした。

北京オリンピックの現場に行ったことで、その会場の雰囲気や観客の人たちが感じている高揚感、スタジアムの熱狂を肌で感じ、4年に1度、あるいはそれこそ一生に一度の最高の舞台で戦うアスリートに対してのリスペクトがそれまで以上に深まりました。そこからスポーツを観る目、アスリートを観る目というものが大きく変わりました。

―北京オリンピックで心を打たれたシーンがあったそうですが、それはどんな場面ですか。

北京オリンピックは、アナウンサーとして取材するのですから、観戦して泣くということは違うのでは?という気持ちを持っていました。ですが、思わず涙が溢れてきたのがソフトボールの決勝戦です。激闘の末に金メダルが決まった瞬間、気が付いたら涙がこぼれてきて。感情が抑えきれないという感動体験を味わいました。感情が大きく動かされるということも、スポーツ観戦の醍醐味ですね。

リオデジャネイロパラリンピックも観戦しに行ったそうですね。

写真撮影:竹見脩吾

―リオデジャネイロパラリンピックも観戦しに行ったそうですね。

パラスポーツに興味を持ったのは、パラアスリートの方へのインタビューがきっかけでした。お話を伺っていて競技や自分自身に対する向き合い方の奥深さに強く感銘を受け、今までパラアスリートの方たちの魅力を知らなかったことを後悔したほどです。魅力的なパラアスリートが挑むパラリンピックの舞台はどのようなものなのかどうしても見たくなり、2016年のリオパラリンピックに自腹で行きました。
実際に行ってみると、オリンピックと同様、熱気と興奮に包まれていたのですが、ブラジルのリオデジャネイロという土地柄かもしれませんが、観客や大会スタッフもすごく楽しんいるという雰囲気が伝わってきました。真剣勝負だけど、ただ競技として競っているだけじゃない、なんともいえない魅力がありました。会場は様々な人に対するバリアフリーの設備がしっかりしていました。そういう会場での観戦は初めてでしたが、誰もが心地いい空間というのは、障がいの有無に関わらず心地がいいものだということを実感しました。スポーツを観る楽しさとともに、その会場で感じられた誰もが心地いい空間=(イコール)現代のユニバーサル社会であったら素敵だな...というものを体感できるのもパラリンピックの良さだと思っています。

実際に会場に足を運び、たくさんの競技を見ていますが、TV中継ではなくライブだから味わえるスポーツ観戦の魅力はどんなところだと思いますか。

写真撮影:竹見脩吾

―実際に会場に足を運び、たくさんの競技を見ていますが、TV中継ではなくライブだから味わえるスポーツ観戦の魅力はどんなところだと思いますか。

以前、「スポーツ大陸探検記」で元ラグビー日本代表の大畑大介さんにインタビューをした時に、「人と人とがぶつかる音を聞いて欲しい」という話をしていました。音や迫力、スピード感等はTV中継ではなかなか伝わりにくく、生で見るからこそ、より楽しめるものだと思います。
競技そのものもそうですが、会場との一体感もスポーツ観戦の大きな魅力です。大畑さんの話で印象的だったのが、ラグビーの観客は敵、味方関係なくどちらのチームにも称賛の拍手を送るということ。国と国とが戦う国際大会ではブーイングはよくありますが、お互いのチームに対してリスペクトし合い、素晴らしいプレーには惜しみなく拍手を送るということは稀。そういう空間に身を置いて、スタジアムの一体感を味わいたいです。

―今は純粋に競技を観るのが好きという、平井さん。競技に関心を持ち、よりスポーツを観て楽しむための秘訣は何ですか。

アスリートの皆さんはいろいろなストーリーを持っています。競技とどのようにして向き合っているかという"生きる姿勢"や、その人の人生哲学にふれ、その人自身に魅かれる。その魅力的な人が夢中になる競技とは何かというように興味がつながり、好きになるというパターンが、私は多いです。
選手がどういう気持ちでこの大会に臨んでいるのか等、事前に情報を収集するようにしています。先ほどの日本女子ソフトボールも、これまでアメリカにあと一歩のところで敗れてきたかというストーリーがあります。それを知った上で観ると、応援により気持ちがこもりアメリカに勝って手にした金メダルの価値、重みというものがより感じられます。ですから、観戦に行く前にはお気に入りのチームや選手を見つけて情報を調べてから観ることをおすすめします。

最近は「スポーツホスピタリティ™」という新しい観戦スタイルも登場し、スポーツ観戦の幅が広がっています。どんな観戦ツアーに興味がありますか。

©Kiyoshi Sakasai

―最近は「スポーツホスピタリティ™」という新しい観戦スタイルも登場し、スポーツ観戦の幅が広がっています。どんな観戦ツアーに興味がありますか。

ラグビーワールドカップ2019™日本大会はもちろん、東京2020オリンピック・パラリンピックでも、スタジアムを訪れる方々に、専用の個室や空間での食事、エンタテインメントなど、さまざまな上質のサービスを提供し、すでに欧米ではスポーツ観戦をより特別なものにする観戦スタイルとして定着しているスポーツホスピタリティ™は注目されるのではないかと思います。スポーツ観戦プラスαの楽しみ、つまり付加価値が高くなると、スポーツそのものにそれほど興味がなくてもスポーツを観戦するチャンスが増えますし、会場へ入る際に長い行列に並ぶ必要がなくなり、会場を目の前で贅沢に観ることができるなど、特別な空間として体験できるのではと期待しています。 パラ卓球の国際大会では大会終了後に会場で打ち上げのようなアフターパーティーがあり、アスリートの皆さんはそれを楽しみにしていると聞いたことがあります。可能であるなら、そういうところにファンが参加できるツアーがあったら、行ってみたいですね。ツアーはVIP向けだけでなく、例えばお子さん連れでも楽しめたり、事前情報を知りたい人向けに現役を引退したばかりの選手の解説付きなど、多様な付加価値が付いたものが出てくると面白いと思います。

―スポーツ観戦の間口が広がり、より多くの人が楽しめるといいですよね。

先日、車いすバスケットボールの天皇杯を武蔵野の森総合スポーツプラザに観に行った時のことです。隣の味の素スタジアムではFC東京のホーム試合がありました。全く別の競技同士ですが、FC東京のユニホームを着たサポーターの方がサッカーの試合前後に車いすバスケを観に来ていました。そうした姿を見て、同じ日に近い場所で複数のビッグイベントが行われる時は情報を共有し合い、会場一帯を"スポーツデー"にして、互いの会場を行き来してスポーツを楽しめたらいいなと感じました。例えばプロ野球の球場で他球場の結果だけでなく、ほかの競技の結果をシェアしたり。同じスポーツというカテゴリーのなかに魅力的なコンテンツが複数あるのならば、お互いに垣根をなくすことで、最初の間口が広くなります。競技ごとの垣根がなくなった未来のスポーツ観戦スタイルは楽しそうだなと思います。

スポーツ観戦って楽しそうだな、行ってみたいなと思いつつ、腰が重い人もいると思います。最初のステップとしてどのような大会を見に行ったら楽しめるでしょうか。

写真撮影:竹見脩吾

―スポーツ観戦って楽しそうだな、行ってみたいなと思いつつ、腰が重い人もいると思います。最初のステップとしてどのような大会を見に行ったら楽しめるでしょうか。

もともとスポーツが苦手でしたので、わざわざ大会を見に行くのは......という人の気持ちはすごくよくわかります(笑)。
実際にスポーツが好きになり観戦していて思うのは、こんなに面白くて感動できて楽しめるコンテンツを知らなかったのはもったいなかったということ。ですから、まだその魅力を知らない方々はスポーツ観戦が好きな方に"この大会を見に行けば100%好きになります"というものをおすすめしてもらい、観戦しに行くのがいいと思います。直近なら、今年開催のラグビーワールドカップ2019™日本大会、来年には東京2020オリンピック・パラリンピックがあります。一番初めに最高峰を見てどっぷりとはまっていただきたい。最高峰の戦いは、競技そのもののプレーのレベルが高くて面白いですし、緊張感があり、観る方々を魅了します。 最初の体験で得られる印象はすごく強く残るので、初めての観戦であればあるほど大切にして欲しいですね。私自身、北京オリンピックを見たことがスポーツ観戦への意識を変えた大きな出来事になりました。多くの人がそういう運命的なスポーツとの出会いを体験してくれたら、素敵だなと思います。 ぜひ、皆さんにもいろんな角度でスポーツ観戦を楽しんでもらいたいですね!

▼「RWC2019™観戦券付ツアー」販売ページはこちら>>
https://www.jtb.co.jp/sports/rwc2019/index.asp
※発売開始期日:2019年6月13日(木)12時30分~ <先着販売となります>
※出発日の14日前までお申込みできます。但し、定員に達した場合は締切日前に受付を終了する場合があります。


▼JTBはRWC2019のスポーツホスピタリティ™公式販売代理店です。
スポーツホスピタリティ商品についてはこちら>> https://www.jtb.co.jp/sports/rwc2019/hospitality.asp
※JTBはラグビーワールドカップ2019™日本大会の国内唯一のオフィシャルトラベルエージェントとして、ラグビーワールドカップのホスピタリティの権利を持つ英国のSPORTS TRAVEL & HOSPITALITY(STH)社と共同で、スポーツホスピタリティ™を取り扱う専門会社「STH JAPAN」を設立し、国内におけるスポーツホスピタリティ™事業に取り組んでいます。


▼元ラグビー日本代表で、ラグビーワールドカップ 2019™日本大会アンバサダーを務める大畑大介さんのインタビュー記事はこちら>>
https://www.jtb.co.jp/sports/hirairio/article02.asp


▼JTB東京2020オリンピック・パラリンピックHPはこちら>>
https://www.jtb.co.jp/sports/tokyo2020

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