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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 周年記念とは?目的や3つの事例からみるイベント成功のコツと実施までの流れ

2024.03.08
ミーティング・イベント
会議・イベント運営
売上拡大・販売促進
従業員満足(ES)向上
周年事業

周年記念は、特定の年数を祝い、企業や団体の歩んできた道をたたえる重要なイベントです。周年記念の実施で、社内外の結びつきを強めると同時に、商品やサービスの認知度向上など多くのメリットを享受できます。この記事では、周年記念の意義や成功の鍵、事例、アイデアを詳しく紹介していきます。

お役立ち資料「<周年をむかえる前に必読!>周年の年だけが周年事業ではない!?」も併せてご覧ください。

そもそも「周年記念」とは

周年記念は、企業がその歩みを振り返り、継続の喜びを共有する特別な機会で、創業や設立後の節目となる年に行われます。そして、企業の歴史や価値観を振り返り、未来へのビジョンを共有する場でもあります。

また、周年記念は、企業のこれまでの歩みだけでなく、取引先や関連企業への感謝の意を表し、関係性向上を目的とした事業戦略として実施されます。実際に、取引先との協力を強化し、認知度向上の一環として周年記念を活用する事例もあります。

周年記念事業・イベントの最近の傾向

近年は、オフライン(リアル)での周年イベントの開催数が少しずつ増加している傾向があります。特に、オフライン(リアル)とオンラインを組み合わせたハイブリッド型イベントが注目を集めています。

オフライン(リアル)が少しずつ増えているのは、企業が周年記念を単なる祝賀行事だけでなく、ブランディングやメッセージ伝達の機会と位置付けるようになったという背景があります。ハイブリッド型イベントの増加は、周年記念の新たな展開を示唆しています。

周年記念事業・イベントの目的

周年記念イベントは、社内外への感謝を伝える晴れの舞台です。社内向けには組織の帰属意識やコミュニケーションの活性化、社外向けには認知度向上や信頼関係構築と、それぞれ目的が異なります。

また、企業や製品の成長を祝し、関係者に感謝の意を示す一方、将来の戦略を示す場でもあります。

【社内向け】周年記念事業・イベントの3つの目的

社内向けの周年記念事業の対象は、従業員や関係者、家族も含まれます。社内では、感謝の気持ちを伝えると同時に、企業の歴史や理念、ミッションに関する理解を深める目的があります。

また、従業員同士の交流を通じてコミュニケーションを促進し、帰属意識やモチベーションを高め、組織全体の風通しを良くすることも目指します。

01帰属意識の向上によるモチベーションアップ

周年記念は、経営陣など重役クラスと接する機会が少ない従業員にとって、上層部から感謝の言葉を受け取る貴重な機会になります。

経営陣からの感謝や企業理念の共有は、従業員同士の一体感やチームワークを高め、会社への帰属意識を強化し、モチベーション向上に貢献します。

02社内のコミュニケーションの活性化

周年記念事業は、通常関わりの少ない部署やチーム同士の従業員が交流する貴重な機会です。こうした交流は、新たなアイデアの創出や連携強化につながります。

従業員同士の会話が増えることで、コミュニケーションが活性化し、業務の円滑な進行や相互理解が促進されます。

03企業文化や理念、方針の共有と浸透

周年記念事業は、企業文化や理念の共有を促進する貴重な機会です。社史の振り返りによって企業の歩みを共有し、企業方針の再確認は、従業員教育にもつながります。

会社の価値観を改めて共有することで、日々の業務に埋没しがちな企業理念を改めて振り返る機会です。周年記念事業は、大きな節目として、会社の結束を高める重要な役割が果たせます。

【社外向け】周年記念事業・イベントの2つの目的

社外向けの周年記念事業は、企業のブランド価値を強化し、将来性をアピールするアウターブランディングが大きな目的です。顧客、取引先、パートナー企業、株主、地域コミュニティ、住民などが対象となります。

感謝を伝えると同時に企業の理念やビジョンを発信し、関係性を強化します。新商品の紹介やリブランディング、PRの場として利用されることもあります。

01商品・サービスの認知度の向上

周年記念イベントはエンドユーザーを巻き込んだ形で開催することで、ユーザーへ自社商品やサービスの認知度を高める場になります。

この場合は、SNSなどを活用してキャンペーンなどの戦略的な施策を打ち出し、商品・サービスをうまく告知するのがポイントです。

02関係者との信頼関係構築

社内外を問わず、関係者に感謝の意を伝え、さらなる信頼関係を構築することが第一の目的です。

事業の継続には関係者の協力や、顧客からの支持や購買行動は欠かせないものです。これらに対して謝意を表しつつ、将来のビジョンなども話すことで、今後の取引拡大に向けたPRも可能となります。

周年記念のイベントを計画・実行するまでの流れ

周年記念イベントはどのように実行されるのでしょうか。周年記念イベントを計画、実行するまでの流れを紹介します。

STEP01【周年2~3年前】チームを結成し、目的や予算をまとめる

まずは周年記念イベントを担当するチームを結成します。一般的には2~3年前から準備を開始します。チームでは、時間をかけて目的や実施内容、予算案などをまとめることになります。

思っている以上に時間がかかることが多いため早めの動き出しがおすすめです。チームは、総務部などのメンバーが兼ねることもあれば、全社横断的にメンバーを集める場合もあります。

 

STEP02【周年1年前】イベントを立案&設計する

早い段階でプロの手を借りることで失敗を回避し、まとまりのあるイベントの企画が可能です。

各施策のコンセプトや企画を決め、発注先の選定や予算決定を行います。周年の目的を共有し、担当チームのコミュニケーションを活発化させ、メンバーの意識と行動を変えていくことが大切です。

 

STEP03【周年の年】周年記念イベントを開催する

事前に決めた計画通りにイベントを開催します。ここまでに、社内外、関係各所に対してイベントの告知を行っておくことも大切です。

 

STEP04【周年後】周年記念事業・イベントを統括する

最終的にイベントの良かった点・改善が必要な点を洗い出し、総括します。実施したイベントの振り返りを行うことで、踏襲すべき点、改善すべき点などを次回以降の周年記念に活かすことができます。なお、周年記念は、次回が数年後になることが多いため、報告書など書面で残しておくことをおすすめします。

周年記念のアイデアを【イベント・ノベルティ・映像&印刷物・広報】に分けてご紹介

どのような周年記念を企画・実施するのかは、周年記念の目的や対象に応じて最適なものを選ぶ必要があります。

ここでは、イベント実施後の企業の発展に向けて活かせる周年記念イベントのさまざまなアイデアを以下種類ごとにまとめて紹介します。

  • 周年記念のイベントアイデア6選
  • 周年記念のノベルティグッズのアイデア3選
  • 周年記念の映像&印刷物のアイデア4選
  • 周年記念の広報&PRのアイデア5選

周年記念のイベントアイデア6選

周年記念のイベントアイデアとして以下の6つがあります。

  • 式典・パーティーの実施
  • 経営陣のスピーチ・プレゼンテーション
  • 従業員の表彰式・アワード
  • 従業員ダンス&音楽などのパフォーマンス
  • 社内コンテスト・ゲームプログラム
  • スペシャルゲストの招待

周年記念のノベルティグッズのアイデア3選

周年記念のノベルティグッズには次の3つのようなアイデアがあります。

  • オリジナルペン・ノート
  • ステッカーファイル
  • Tシャツ

周年記念の映像&印刷物のアイデア4選

周年記念の映像&印刷物のアイデアは以下の4つがあります。

  • 会社の歴史を振り返る・ブランドストーリーのムービー
  • 商品・イベントのPR動画
  • 会社の歴史をまとめた社史・記念誌
  • 招待状

周年記念の広報&PRのアイデア5選

周年記念の広報&PRのアイデアは、以下の5つです。

  • 企業ロゴ・スローガンの刷新
  • 新商品・サービスの発表
  • 特設サイトの開設
  • SNSキャンペーンとノベルティプレゼント
  • TVCMによる告知
詳細はこちら
企業の周年記念・周年イベントを成功に導くポイントや事例、アイデアを紹介!

周年記念イベントの成功事例3選

周年記念イベントの成功事例として、以下の3つをご紹介します。

  • あいおいニッセイ同和損保 様
  • 株式会社カシワバラ・コーポレーション 様
  • 大手電子機器メーカー C社 様

01 あいおいニッセイ同和損保 様10周年記念企画!「命のビザ」でコロナ禍の社会にエールを!

あいおいニッセイ同和損害保険様の10周年記念企画は、外交官の杉原千畝の功績を称えるイベントをオンライン化し実施しました。

導入の背景
  • 杉原千畝の「命のビザ」の発給を受けたユダヤ人の輸送業務をJTBが担った経緯に注目しました。
  • 杉原千畝の偉業をたたえ「人としてあるべき姿」にフォーカスし、周年企画のテーマとしての起用となりました。
  • コロナ禍でリアルイベントの中止後に再始動し、9月末にオンラインで開催しました。
課題
  • オンラインでのイベントはリアルと異なり映像情報の工夫が必要です。
  • 杉原千畝の信念や国際的な貢献を伝えるツールを工夫しました。
  • 杉原千畝のケースを通じて国際的な友好関係や国内の地方創生に貢献したいと考えていました。
実施内容
  • 映像放映
  • 特別講演
  • パネルディスカッション
効果
  • オンライン化により、想定以上の拡散効果を得られました。
  • リアルイベントでは到達できなかった海外や多くの視聴者と交流する機会を提供できました。

この事例は、今後リアルイベントが難しい状況下での企画や、より多くの参加者や拡散効果を望む企業にとって、オンラインイベントの有用性を示唆しています。

詳細はこちら
10周年記念企画!「命のビザ」でコロナ禍の社会にエールを!

02 株式会社カシワバラ・コーポレーション 様社員に思いを直接伝えたい~創業70周年記念式典~

カシワバラ・コーポレーション様の70周年記念式典は、ハワイで開催されました。

導入の背景
グループ全体の従業員と家族への感謝を込めてお祝いする行事を考えていました。
課題
  • グループ企業の増加や、今後成長する企業のビジョンを従業員と共有したいと考えています。
  • 従業員の帰属意識向上をねらいとしています。
実施内容
テーマ:The ONE
カシワバラグループ全体として「The ONE」になることを掲げ、式典・パーティーを通じてさまざまなプログラムを実施しました。
効果
式典では、社長がビジョンを伝え、パーティーでは従業員とその家族を労いました。「The ONE」というテーマを通じて、新たな一歩を踏み出せました。

周年記念イベントは、企業の歩むべき次のステップを共有し、従業員の努力をねぎらい、経営意志を伝える大事な場となります。

詳細はこちら
社員に思いを直接伝えたい~創業70周年記念式典~

03 大手電子機器メーカー C社 様周年記念事業 ~全従業員様への感謝の気持ちを込めた「コトギフト」~

大手電子機器メーカーC社様は、周年記念品として2万8,000人の従業員に向けオリジナル「ギフトカタログ」を提供しました。カタログには全国の魅力を取材した特別記事や役員メッセージ、フォトコンテストを掲載し、特別な価値を届けることができました。

導入の背景
従業員一同参加型の周年事業が勤務地や形態の違いで難しい状況でしたが、従業員への感謝を伝える機会を模索していました。
課題
従業員に対して社からこれまでにない形で「感謝」の気持ちを届けたい思いがありました。
実施内容
JTBギフトトラベルセンター(GTC)の体感型ギフトを利用し、C社様の周年記念オリジナルカタログギフトを提供しました。
プレミアム感の強い宿泊プランや役員メッセージの掲載、フォトコンテストを提案など特別感のあるパッケージになりました。
効果
全従業員に感謝の気持ちを届けることができました。また、従業員とのエンゲージメントを高める効果も実感できました。

ギフトトラベルの特性は、受け取る人それぞれに合った感動を届けられることや、相手を拘束しない感動と思い出作りを届けられることです。

詳細はこちら
周年記念事業 ~全従業員様への感謝の気持ちを込めた「コトギフト」~

周年記念イベントを成功させる4つのポイント

周年記念イベントを成功させるポイントは以下の4つです。

  • 目的と対象を明確にする
  • チームの編成は慎重に考える
  • オリジナリティ性のある参加型のイベントを盛り込む
  • 今までの感謝と企業のビジョンや未来を伝える

POINT01目的と対象を明確にする

目的と対象を明確にすることで、方向性や実施するべき内容がはっきりします。反対に、ゴールと軸が定まらないと周年記念事業がうまく機能しないため、最初にしっかり決めておくことが大切です。

プロジェクト開始時の早い段階で、周年記念イベントのプロへの相談がおすすめです。

POINT02チームの編成は慎重に考える

プロジェクトメンバーに最適な人を選ぶことが重要です。以下はそのポイントです。

  • 経験豊富な人:過去のイベント経験やプロジェクト管理のスキルを持つ人
  • クリエイティブなメンバー: 新しいアイデアや斬新なアプローチを提案できる人
  • コミュニケーション力のある人:チーム内外と円滑に情報を共有できる人
  • 計画力と細部への注意:組織的かつ細かい計画を立てられる人

意欲的な従業員をチームに組み入れ、リーダーシップを培うことはイベント成功のカギです。また、従業員の当事者意識を育むことは企業への帰属意識を高める手段にもなります。

POINT03オリジナリティのある参加型イベントを盛り込む

オリジナリティのある参加型イベントは、従業員や関係者が積極的な体験共有で関係強化とブランド価値向上を促進できます。コミュニケーションの活性化やモチベーションの向上、魅力的な体験で記憶に残り、好印象を築けます。

オンラインなのに過去最高!?1000名規模のアワード開催|株式会社サイバー・コミュニケーションズ 様

1000人規模が参加した双方向性を実現するオンラインイベントは、サプライズあり、涙ありで、アンケート調査で過去最高の満足度となりました。

POINT04今までの感謝と企業のビジョンや未来を伝える

周年事業は、従業員や顧客に対する感謝の気持ちを示す機会です。また、ビジョンや未来を話すことで、関係者が企業の目標や方向性を理解し、共感する機会を提供できます。

周年記念事業・イベントに関するよくある質問

Q. 周年記念では何をするのでしょうか?
A. 周年記念事業は、会社が特定の節目を迎えた際の祝賀行事で、社内向けと社外向けに区別されます。
社内向けは、従業員への感謝を示す場であり、家族や退職者が招待されることもあります。一方、社外向けは株主や取引先を招待し、懇談会や楽しいコンテンツ提供が企画される場合もあります。
会場では会社の目標や方針を発表してPRやアピールしたり、記念グッズを配ったりして会社の価値向上の場として活用できます。
Q. 周年記念はいつ実施すればいいでしょうか?
A. 周年記念イベントの開催時期は事業規模や事業内容によって異なります。一般的には設立や創業の記念日に合わせたり、10年ごとの節目を祝います。
開催時期や頻度は、状況や目的に合わせて検討し、組織に最適なタイミングを見つけることが重要です。

まとめ:周年記念イベントは企業成長の機会

周年記念の意義や最近のトレンド、目的の整理から実施までの流れ、成功事例、成功のポイントなどを紹介しました。周年記念事業は、企業の歴史や成長を祝う機会であり、社内外の関係強化やブランド力向上に大きな影響を与えます。

準備にも時間や人手がかかり、効果的にメッセージを発信するためには、企画力や実行力に長けたプロに、早い段階でご相談いただくのが最も良い方法です。

これまで携わってきた多くの実績から、周年事業を成功に導くための大切なポイントを資料にまとめました。ぜひ、ダウンロードしてご覧いただき、皆様の周年事業の取り組みにお役立て下さい。


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