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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 周年記念とは?イベントを実施する目的、計画の流れや事例を紹介

2023.01.06
ミーティング・イベント
会議・イベント運営
売上拡大・販売促進
従業員満足(ES)向上
周年事業

周年記念とは、創業など何らかの特別な出来事から年月が経ち、節目の年を迎えたときに、継続を祝って行うイベントです。多くの企業で周年記念を実施していますが、そこにはメリットがあります。本記事では周年記念の計画を担当する方に向けて、手順やイベントのアイデアを紹介します。あわせて具体的な取り組み事例も紹介しますので、ぜひご覧ください。

そもそも周年記念とは

そもそも周年記念とは、企業の創業・設立などの後に、事業の継続をお祝いすることです。短いものでは1周年から、長くなると50周年、100周年など、節目の年であればいつでも行うことができます。創業だけではなく、看板商品の発売から何周年といったように、企業の歴史の何を起点として数えても良いものです。

周年記念の目的は従業員・取引先に感謝を伝えるほか、事業戦略として周年記念を実施するケースもあります。また周年記念では、担当部署などによって何らかのイベントが開催されることが多々あります。

周年記念イベントを開催する2つの目的

周年イベントの開催には、大きく分けて2つの目的があります。それぞれについて紹介します。周年記念イベント全体を、今後に向けた成長戦略の一環として取り組むのがポイントです。

目的01関係者との信頼関係構築

社内外を問わず、関係者に感謝の意を伝え、さらなる信頼関係を構築することが第一の目的です。

事業の継続には関係者の協力や、顧客からの支持や購買行動は欠かせないものです。これらに対して謝意を表しつつ、将来のビジョンなども話すことで、今後の取引拡大に向けたPRも可能となります。

目的02商品・サービスの認知度アップ

周年記念イベントをエンドユーザーを巻き込んだ形で開催すれば、ユーザーへ自社やサービスの認知度を高める場にすることができます。この場合は、SNSなどを活用してキャンペーンなどの戦略的な施策を打ち出し、商品・サービスをうまく告知するのがポイントです。

周年記念イベントを開催するメリット

周年記念イベントを開催すると、社内に対しても、社外に対しても大きなメリットを得ることができます。周年記念イベントのメリットを4つ紹介します。

メリット01企業の文化・理念を浸透できる

周年記念イベントにおいて、企業文化や理念について企業トップから直接伝達する場を設けるのがおすすめです。これらは従業員やステークホルダーが自社への帰属意識を高めるきっかけになります。企業において従業員の帰属意識が高いと、定着率が上がる等のメリットも期待できます。

メリット02将来の方針を共有できる

周年記念を機会に、従業員の間で将来の方針を共有できることもメリットです。従業員全員で方針を共有することで、チームワークの強化が期待できます。また共通認識や仲間意識を持つことでモチベーションが上がる従業員もいます。

メリット03コミュニケーションの活性化につながる

周年記念イベントは、普段は関わりのない部署・チームの従業員同士がコミュニケーションをとる機会にもなります。こうした交流のなかで新たなアイデアが生まれる場合や、連携を強化できるなどのメリットがあります。

メリット04従業員のモチベーションがアップする

周年記念において、取締役や役員などが従業員に対して感謝を伝えることで、モチベーションを上げるきっかけになると考えられます。通常時は会社の上層部の考えを直接聞くことの少ない従業員にとって、周年記念は良い機会になります。

周年記念イベントを計画・実行するまでの流れ

では周年記念イベントはどのように実行されるのでしょうか。周年記念イベントを計画、実行するまでの流れを紹介します。

チームを結成する

まずは周年記念イベントを担当するチームを結成します。一般的には2~3年前から準備を開始します。チームでは、時間をかけて目的や実施内容、予算案などをまとめることになります。思ったよりも時間がかかることが多いため早めの動き出しがおすすめです。チームは、総務部などのメンバーが兼ねることもあれば、全社横断的にメンバーを集める場合もあります。

イベントを立案する

担当チームを中心として、実際に開催するイベントの内容を検討します。具体的なイベントのアイデア例は後述しますが、早い段階でプロの手を借りると失敗が少なく、まとまりのあるイベントを企画できるため、ぜひ検討をおすすめします。

イベントを開催する

事前に決めた計画通りにイベントを開催します。ここまでに、社内外、関係各所に対してイベントの告知を行っておくことも大切です。

イベントを総括する

最終的にイベントの良かった点・改善が必要な点を洗い出し、総括を行います。実施したイベントの振り返りを行うことで、踏襲すべき点、改善すべき点などを次回以降の周年記念に活かすことができます。なお、周年記念は、次回が数年後になることが多いため、報告書など書面で残しておくことをおすすめします。

周年イベントのアイデアをまとめて紹介

次に、周年記念イベントのさまざまなアイデアをまとめて紹介します。イベント実施後の企業の発展に向けて活かせるものばかりです。

式典・パーティーを開催する

社内外向けに記念式典や周年記念パーティーを開催するのもひとつの方法です。社内に向けて実施すれば、従業員同士で一体感が生まれる良い機会となります。また社外に向けて実施すれば、滅多にない形での特別なPRが可能となり、ステークホルダーのエンゲージメントを高めることができます。

ムービーや社史を制作する

設立からの歩みなどをムービーや社史にまとめる方法です。これまでの軌跡・これからの方向性・自社のアイデンティティを参加者全員で再認識できるのが特徴です。ムービーはPRの一環として自社サイトで公開することもでき、社史の場合は本として残せるのがメリットです。

記念品を製作する

周年記念に関連したノベルティなどを作るのもおすすめです。顧客向けに製作し、購入額に応じてプレゼントするなどの方法であれば、顧客の購買意欲をかき立てる効果が期待できます。また社内向けに記念品を製作すれば、従業員同士の結束力を高めることも可能です。

消費者キャンペーンを実施する

周年記念イベントとして消費者キャンペーンを実施する企業もあります。SNSを利用する場合は、フォロー、共有などを条件として商品やノベルティの当選キャンペーンを展開するのが一般的です。フォロワーの増加や認知度の向上につながり、販促・マーケティングの施策としても有効です。

CIを刷新する

CIとは、「コーポレート・アイデンティティ」の略で、その企業の独自性を表現した言葉や視覚的なデザインにおいて、顧客に対して統一化した体験を包括的に設計する戦略です。よく企業ロゴがイメージされますが、企業理念やビジョン、社員の行動規範もCIです。周年記念として、このCIを刷新する企業も数多くあります。企業ロゴや企業理念、ビジョンに加えて、従業員が着る制服のデザインを変更する、オフィスの外装・内装を変更する等、企業としての視覚的なアピールを刷新することで、団結力を強めつつ心機一転を図ることができます。

特設サイトを制作する

周年記念用の特設サイトは、各種施策のハブとして用意しておくと便利です。特設サイトを公開すれば取引先はもちろんエンドユーザーにも訴求が可能になるため、いつもとは違った形で企業としてのメッセージを伝えることができます。

記念のロゴ・スローガンを展開する

周年記念は、企業や商品の歴史の長さでもあります。歴史が長いことに安心感を覚える顧客もいるため、周年記念イベント用の特別なロゴ・スローガンを展開することで周年記念に気付いてもらうのもおすすめです。これらは社外に向けたメッセージとして発信することで有効に活用できます。

周年記念イベントを成功させるポイントとは

周年記念イベントを成功させるポイントをご紹介します。

目的を明確にする

目的を明確にすることで、周年記念イベントの方向性がはっきりしてきます。一方、軸が定まらないと周年記念事業が、うまく機能しないため、最初にしっかり決めておくことが大切です。プロジェクト開始時の早い段階で、周年記念イベントのプロに相談するのがおすすめです。

チームの編成は慎重に考える

意欲のある従業員をチームに引き入れ、従業員にリーダーシップをとらせることが、イベント成功の早道となります。従業員自身に当事者意識を持たせることが、企業への帰属意識の高まりにつながるためです。複数ある施策をチームで分担しながら進めていくと効率が良くなります。

周年記念イベントの成功事例3選

実際にどのような施策を行えば、周年記念イベントは成功するのでしょうか。ここでは、周年記念イベントの成功事例をご紹介します。

あいおいニッセイ同和損保 様

あいおいニッセイ同和損保様では、創業10周年記念企画として杉原千畝の偉業を紹介するイベントの開催を計画しました。リアルのシンポジウムとして企画が発足した後、コロナ禍が訪れてしまったため、急遽オンライン開催となりました。

しかし、対面イベントが開催できなかった分、多言語化によるグローバル展開が可能となり、社内・代理店様だけでなく、海外も含めた多方面からの反響を得たイベントとなりました。

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 様の事例はこちら

株式会社カシワバラ・コーポレーション 様

株式会社カシワバラ・コーポレーション様では、創業70周年記念パーティーを行いました。従業員へ感謝やビジョンを伝える目的でハワイにて周年記念式典を開催し、式典・パーティーを通じてさまざまなプログラムを実施しました。

今後100年企業としてさらなる成長を続けるべく、「The One」をテーマに掲げて、グループ企業全体を通じて一体感を育むことができたイベントです。

株式会社カシワバラ・コーポレーション 様の事例はこちら

大手電子機器メーカー C社 様

大手電子機器メーカーのC社様では、周年記念事業として「オリジナルカタログギフト」の形で、プレミアム感の強い宿泊プランを全グループ企業の従業員に提供しました。これは、幅広いグループ企業のなかで勤務地や勤務形態がそれぞれ異なっており、従業員一同参加型の周年記念イベントの開催が難しかったためです。

完全オリジナルのカタログには、役員メッセージ、社内フォトコンテストに関するページなどを設け、C社様らしさを演出しました。JTBギフトトラベルセンターに設置した専用事務局での丁寧な対応なども心がけることで、社の感謝の気持ちが伝わり、企業と従業員のエンゲージメント向上に大いに寄与した施策になりました。

大手電子機器メーカーC 様の事例はこちら

まとめ

周年記念イベントは、ただ会社にとっての節目の年を祝うだけのイベントではありません。企業理念・ビジョンをあらためて社内外と共有し、従業員同士の一体感を高め、顧客にPRを行う絶好の機会でもあります。

ただし理想の周年記念イベントの形は社によってさまざまです。準備にも時間や人手がかかります。効果的な周年記念イベントを実施するためには、企画力、実行力に長けたプロに早い段階でご相談いただくのも非常に良い方法です。

最後に、周年事業準備のためのダウンロード資料をご紹介します。準備段階で必要となる、周年記念イベントのポイントと、実際の取り組み事例をまとめました。ぜひ、ご覧ください。


ホワイトペーパー(お役立ち資料)<周年をむかえる前に必読!>周年の年だけが周年事業ではない!?

企業の節目の年、周年を自社変革のきっかけと捉える企業が増えています。節目を祝うだけではなく、企業ロゴやブランドスローガンを一新するなど社外に対して変革を訴求したり、社内向け施策として、自社理念の浸透、クレドの制定といった組織風土改革を狙うなど自社ブランディング強化に繋げる動きが特徴的となっています。成功へのポイントは、周年を一過性で捉えないこと。周年事業は、前後が大切なのです。本資料では、周年事業のポイントをわかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。


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